日本自律神経学会


学会概要

理事長挨拶

日本自律神経学会理事長 荒木 信夫 日本自律神経学会は、1956年に国際自律神経研究会日本支部会として発足し、1973年以降は、「日本自律神経学会」と名称変更して今日に至っております。実に今年で61年の歴史を誇る最も伝統ある学会の一つです。日本医学会にも参加しており、2012年に発足した日本脳科学関連学会連合にも加わっております。

自律神経系は、内臓諸器官とともに、全身の血管、汗腺にも分布し、内蔵諸器官の機能調節、血圧の調節、体温の調節を行っている極めて重要な神経系であります。そのため、その研究分野は非常に多くの領域にわたっています(血圧や脈拍の変動、呼吸の調節、消化管や肝臓の活動、排尿や排便、体温の調節、ホルモンの分泌、生殖活動、そして瞳孔の調節など)。このように多くの器官に関わる自律神経系の研究は、基礎医学から臨床医学まで広い分野に及びます。基礎医学の研究分野はニューロサイエンスの様々な研究の一つのかなめであると言えます。また、臨床医学においても、神経学、消化器病学、循環器病学、内分泌代謝学、泌尿器科学、眼科学など様々な診療科にわたります。しかも西洋医学だけでなく、東洋医学(漢方、鍼灸)にも関連し、さらに生物学、薬学、心理学、体育学などを含んだ生命科学の広い領域とも密接に関係しております。

本学会は、学際的な研究発表と意見交換の場としての役割をもつと同時に、自律神経系の働きの様々な障害に悩まれる方々の診療とその治療法の開発、人材育成(自律神経系に関わる教育)、社会啓発などにおいても、積極的に活動しております。これらの役割を実現するために本学会には様々な委員会を設けて体制を整えております(編集、学会あり方、自律神経機能検査法、医学用語、国際渉外、学会教育、広報、保険、利益相反、学会賞選考の各委員会です)。

本学会は国際学会との連携も大切にしており、1977年の第18回国際自律神経学会(東京、冲中重雄会長)、1990年の第20回国際自律神経学会(東京、吉川政己会長)、2007年の第5回国際自律神経科学会議(京都、岩田誠会長)、2017年の第10回国際自律神経科学会議(名古屋、黒岩義之会長)の4回にわたり、国際会議を日本で主催しました。 

本学会は、世界の自律神経研究をリードし、その成果を社会に還元すべく更なる発展を目指しております。今後も本ホームページを介して、日本自律神経学会の会員のみならず一般の方々にも、本学会の活動についての情報をお届け致します。

本学会へのご指導、ご支援を心よりお願い申し上げます。

日本自律神経学会
理事長 荒木 信夫